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KD-Q1は、KuraDaがこれまで培ってきた技術を基に開発された製品です。「常に革新的であれ」という哲学を具現化し、「質実剛健」をテーマに設計されました。音質、耐久性、装着の快適性など、ヘッドホンに求められるすべての要素を高い次元で満たしています。


3Dプリント技術の採用

KD-Q1は、KuraDaとして初めて3Dプリント技術を採用しています。従来のSM技術(Subtractive Manufacturing=切削造形)に対して、AM技術(Additive Manufacturing=積層造形)はデザインの自由度が非常に高く、複雑な内部構造を持つ製品を製造することが可能です。


  • HP Jet Fusionによる3Dプリント

    KD-Q1のパーツは、HP社のMulti Jet Fusion方式により製造されています。この技術は、材料の粉末に対して高精度の液体エージェントを噴射し、熱を加えることで層を形成します。これにより、高速かつ高精度で複雑な形状のパーツを一度に大量に製造することが可能です。


  • 筐体素材にはPA12GBを採用

    KD-Q1には、PA12GB(ポリアミド12ガラスビーズ充填)素材が使用されています。PA12をベースに40%のガラスビーズを含有しているこの素材は、高い引張強度と耐久性を持ち、長期間使用してもその性能を維持します。また、化学物質に対する耐性もあり、軽量で優れた振動吸収性を示します。


音響設計の特徴

  • Ultra-Responsive Diaphragm(URDドライバ)

    KD-Q1には、53mm径のダイナミックドライバ「URDドライバ」が搭載されています。薄型のPET素材ダイヤフラムとOFCボイスコイルを採用し、軽量で高い応答性を実現。低音域の特性が大幅に向上しました。以下の特長があります。



    • 振動膜の軽量化: PET素材のダイヤフラムは、非常に薄く仕上げられており、軽量化と高い応答性を実現しています。


    • OFCボイスコイル: OFCボイスコイルの採用によって振動系の質量を上げることでf0を下げつつ、振動膜は薄膜化することで、質量の増加を最小限に抑え、全体の重量バランスとダンピング比を整えています。また、OFCボイスコイルはCCAW(銅クラッドアルミ線)ボイスコイルに比べて導電性が約30%高く、この抵抗値の低さが応答性の良さに繋がっています。



  • 新開発の立体縫製イヤーパッド

    KD-Q1には、新開発の立体縫製イヤーパッドが採用されています。このイヤーパッドは低反発ウレタンを3次元形状にカットし、人間工学に基づいた設計で頭部に自然にフィットします。音漏れを最小限に抑え、圧力伝播を最適化することで、優れた音響特性を提供します。また、耳に触れる部分には高耐久のプロテインレザーを使用し、長時間の使用でも快適です。



  • 快適な装着を実現するバンド設計

    KD-Q1のハウジングは、快適な装着感と高い音響性能を両立するために設計されています。軽側圧設計により、長時間の使用でも快適であり、3D形状のイヤーパッドと組み合わせることで、密閉度を保ちながらも快適性を向上させています。


KD-Q1

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